【香港トレッキング】マクリホーストレイル1,2~熱射病に注意!西貢の奥地の海と山の絶景を歩く~

マクリホーストレイル

日時:2019年6月7日
歩いたセクション:マクリホーストレイルセクション1,2(セクション2の途中まで)
時間:スタート10:45 ゴール18:45 合計8時間
行き方:MTR鑽石山(ダイヤモンドヒル)C2出口からバスターミナル、黄石碼頭行き96Rで北潭涌で下車
※平日は西貢行き92で終点で下車、ミニバスに乗り換えて北潭涌で下車
総移動距離:24㎞
スタイル:ライトハイク


今日はマクリホーストレイルセクション1と2の途中まで歩きました。
マクリホーストレイルのハイライトの西貢奥地の山から見下ろすエメラルドグリーンの海を見ながらトレイルを進みます。
ジオパークも一緒に見れて香港にこんなところがあったのか!?と香港を再発見できるコースでした。
最後はトレイルの途中にあるユースホステルに泊まって次の日に続きを歩きます。

MTR鑽石山(ダイヤモンドヒル)から黄石碼頭行き96Rに乗り込みました。
バス乗り場がわかりにくい。
マクリホースセクション1はトレッキングで有名なところなのでトレッキング姿の人を探して96Rのバスはどこ?と聞きます。
香港は英語が通じるので助かります。
96Rを見つけました。

ダブルデッカー(2階建てのバス)だったので早速2階の一番前に乗りました。
さすが、眺めがいい。

街中を抜けて、海沿いを走ります。
大体1時間くらいのバス旅を楽しむと降り場の北潭涌に着きます。

まずはマクリホースのスタート地点を目指して舗装路を歩いて行きます。
地図アプリで確認しながら行きましょう。
方向だけ間違わなければ1本道なので迷いません。
15分ほど歩くとスタート地点に着きました。
他のトレイルはスタートどこ??となるところが多いのにマクリホーストレイルはしっかりトレイルのスタートだぞ、と主張してくれています。


さてここから100㎞のマクリホーストレイルが始まります。
どんな旅が始まるのか楽しみです。
今回のプランはマクリホース2の途中にあるユースホステルで1泊して、翌日マクリホース3を歩くプランです。
少し歩くと標距柱001が出てきます。
マクリホーストレイルのマークは岩に足を掛けるソロハイカーです。
ん~、カッコイイ。
こいつを200個見つけると九龍島を横断できるというわけです。

セクション1はほぼ舗装路です。
足を進めると船灣淡水湖が見えてきます。
ここ淡水湖と書いていますが元海です。
島と島に堤防をつないで水を止めてしまった湖。
2つの堤防があり、淡水湖と付かず離れつしながら淡水湖の一番奥まで行きます。
地図で見るとよくわかりますが島と島を繋げれば淡水が貯められるんじゃない?と言う発想を実現させてしまうところがすごい。
それだけ水不足が深刻だったのでしょう。
水の獲得の歴史を感じずにはいれません。


一つ目の堤防(西ダム)の上を歩きます。
道の左が淡水湖で右が本物の海です。
実際は遊水かな?消波用かな?わからないですがもう一つ堤防があってその先が海です。

ここを歩いていると大きいザックを背負た人を何人も見つけました。
キャンプをやりに行くんだと思います。
このくそ暑いのにホントお疲れ様です。
もう一つの堤防(東ダム)が奥の方に見えてきました。
あまりの遠さに心が折れそうになります。
めげずに進みましょう。
まだ1時間半ほどしか歩いてません。

淡水湖の端までやってきました。
東ダムという場所です。

ここまでタクシーでも来れるので時間のない人はタクシーを利用するほうがいいと思います。
バス降り場の北潭涌でタクシーに東壩(トンパ)と書いて渡せば連れて行ってくれます。
ここ東ダムのある場所がセクション1のハイライト、萬宜ジオトレイルです。
火山の痕跡を愛でるポイントです。
柱状節理という六角形の柱状の岩がたくさん立ってるところです。
通常は玄武岩などが多いですがここは流紋岩でできてるところが珍しい。
柱状節理は溶岩が外側からジワジワ冷やされて出来ていくものです。
横を向いてるものなどは溶岩が流れて冷やされた方向によるものです。
柱状節理は冷やされた面に垂直に形成されていきます。
S型の柱状節理もあります。
巨大な力で大地が捻じ曲げられた痕跡です。
地球のダイナミックな活動に思いを馳せてみましょう。
ぐるっと回っても1時間程度です。
手軽さのわりに規模が大きく、きれいな柱状節理が見れるので一見の価値ありです。

萬宜ジオトレイルを過ぎてコンクリートの階段をマクリホース1は進みます。
いよいよ西貢(サイクン)の奥地へ分け入ります。
まずは展望台を目指します。
案内私はダイエットも兼ねているのでBCAAのサプリで凌いできましたがハンガーノック気味になってきたので展望台でシリアルバーを補給。
浪茄灣が見えてきました。
白い砂浜とエメラルドグリーンの海が、、、
ホントに綺麗!

こんなところにビーチあるんだ。
秘境感があるなぁ、プライベートビーチじゃん。
と、よく見てみると。

く〜、、クルーザーで来てるぜー
クルーザーに滑り台が付いてて、そこから海へ飛び込んでる。
なんて贅沢な遊びなの。
美しい景色と奈落の底に落とされたようなひがみを一緒に味わえる、他にも類を見ない場所となります。
峠を越えるとセクション1は唐突に終わります。

そんなことはわかっていたので先に進みます。
下りながら浪茄灣へ向かっていきます。
浪茄灣に着きました。
ビーチ、、白い!
海、エメラルド!
何ここ、香港!?
もうっ、白い砂浜のおかげで太陽の反射が強すぎて目が開けてられない!!


そして海の向こうにはクルーザー。
キャッキャ聞こえる声。
もう、自分の親指の爪噛んでましたよ!
次はクルーザーや!!
歩いてくるか、こんなとこ!

コースは砂浜から山に向かいます。
一応、道みたいになっていますがわかりにくいので地図アプリ見ていきましょう。
浜木に目印が付いてるので見つければ安心出来ます。
西湾の方へ進みます。

こんなキレイな海に後ろ髪なんて引かれませんよ!
本当に!
かわいい子とキャッキャしたい。
とか本当に思ってませんよ。
けど、ここ、キャンプも出来ます。
かわいい子とキャンプが出来ます。
水場もあるので快適そうです。

地面が砂浜の砂からコンクリートになります。
さぁ、ここから西貢の中核、西灣山(サイワンサン)へ登ります。
標高314m、1.5kmのコンクリートの道をひたすら登ります。
夏場なら地獄です!
心してかかれ!
急登を一気に登ります。
永遠と続く長い道。
太陽から逃げ場のない道。
止まらない汗。
異常に減ってく水。
振り返るとさっきまでいた白いビーチとエメラルドグリーンの海。
思い出す、キャッキャした声。
何やってんだ、ここで。
この思考の峠を超えると悟りが開けると信じてますが、まだ超えたことがありません。
煩悩の塊です。
ただ、標高を上げていくと眺めがどんどん良くなります。
時々吹くそよ風が生ぬるいけど気持ちがいい。
足停まってますが。。

みんな暑い暑いと言って登っているので妙な連帯感が出てくるから不思議です。
M025で東屋があります。
日影欲しさにすし詰め状態になってます。
楽しそうですが密度高すぎ。

ここから平たんに進んでいくとお疲れさまでした、西灣山に到着です。

さぁ、ピークハントした後はやることが決まってます。
下りです。

視界が開けると目を見張る景色が広がります!
シャープピークと大浪灣(Tai Long Wan)の絶景です。
シャープピークの山容がカッコイイ!
青い海にいくつかの白い浜。
浜は4つあり、手前から西灣、鹹田灣(Ham Tin Wan)、大灣、東灣です。
4つ合わせて大浪灣(Tai Long Wan)。

手前の西灣に行きます。
シャープピークを見ながら下ります。
景色を見るときは止まりましょう。
階段が急です。

西灣がだいぶ近くに見えてきました。


M029を過ぎたところに十字路があり、セクション2のエスケープルートになってます。
西灣亭に出て、バスで戻れます。

手すり付きのスロープをひたすら下ります。
疲れで踏ん張りが効かなくなってきて結構きつい。

マングローブ林を抜けると西灣村。
お店があって食事や飲み物が買えます。
やばかったぁ、水はほぼ飲み切り、予備のポカリに手を付けるか悩んでいる時でした。
炭酸飲料を一気飲みをしても乾きが収まらず、さらにもう一本飲んじゃいました。

さらに奥に進んでいくと掘っ立て小屋みたいな海の家があり、その先に白いビーチと青い海が広がっています。
そしてその向こうには、、、、クルーザー!!
こっちもかよ!

コースはクルーザーのいる海にはいかず、左に折れてクルーザーを横目に次の浜へ向います。
次の浜から橋を渡って山に入ります。
シャープピークを見ながらコンクリートの道を進みます。

しばらく行くと見えてきました鹹田灣(Ham Tin Wan)!
シャープピークと鹹田灣、きれいや!


もう、ここまで来るとバテた人たちがいっぱいです。
日影があれば座り込んでる。
気持ちわかるよ~

鹹田灣に出ました。
そのまま砂浜を歩いて奥の方に行くと海の家のような、バラックのような商店があって食事や飲み物の購入が可能です。
そこから川沿いの道を行くとマクリホースのコースに出れます。

正式なマクリホースのコースは商店の方には行かずに左に折れて森の中へ入っていきます。
曲がるところにキャンプ場があってテントを張ってる人たちがいました。
いいなー、星がキレイそうだな。
商店まで行けば物資の調達ができるのでキャンプ場としては最高です。

マクリホースは砂の道を進みます。

砂の道は土の道に変わり、護岸された川の道へ変わります。

さらに進んでいくと廃村があります。
今では人が住み着いています。
商店もあって簡単な食べ物や飲み物が買えます。
ここでも一本甘いお茶買っちゃいました。
今日、4リットルくらい水分補給してる。

村を抜けて森に入り、また登山の始まり。
だけど、道はコンクリート。
この辺はキャンプ道具担いだ人を良く見かけた。
多分、鹹田灣まで行くのだろう。
荷物の重さとあまりの暑さに道すがら倒れてる人もいた。
完全に熱中症。
水をあげたいが、こっちももうない。
飴を渡して行きます。

峠を越えて山を下り海に出ます。

そのまま歩いていると今日の宿のユースホステルの案内が出ていたのでそっちへ行きました。
Agodaで予約したときの地図は山の中腹を指していたのでそれっぽいところを探してこの周辺をうろついてました。
キャンプ場もあったけど、湿地みたいになってて虫というか蚊がすごそう。

案内に沿ってコンクリートの道を行くと途中にもキャンプをしている人たちがいました。
こっちの方が良さそう。

黄石(Wang Shek)の桟橋に出ます。
ユースホステルは桟橋から山側に行くとすぐにありました。

ちなみにM042のところに右に行ける階段があってそこを降りると10分ほどでここまでこれたみたい。
疲れてるのに1時間くらいこの辺をさまよってた私は何だったんだ。。。
ちなみにこの桟橋から船が出ているのでそれでも帰れます。


ユースホステルにチェックインしてシャワーを浴びて、汗まみれの服を洗濯しました。
シャワー室は蚊が多かった。。。
しかし、ユースは桶とかあって洗濯できるので最高です。


洗濯機も置いてあったから言えば貸してくれるのかも。
一通り片づけをしてビール!
最高!
隣のベットの深圳から来た青年とおしゃべりをして夕焼けを見ながらゆっくりした時間を過ごしました。
このユースホステルは基本自炊です。


私はご飯が食べれると思っていたらそういうサービスは無いと。。
撃沈しました。
シリアルバーしか持っていない。
何か食べ物あるかと聞くと出前一丁ならあると10HKDで袋めんをゲット。


むなしい食事を楽しんでいる横でグループで来ている人たちはみんなでせっせと料理をしてパーティーが始まりました。
とても羨ましいです。
ひもじい目を向けるとメッチャいい顔で手を振ってくれたり声を掛けてくれたりしました。
あなた達、すごいいい人。
だけど、私が欲しいのは笑顔じゃなくて、そこにある美味しそうなご飯なんですよ。
内気な私はそれを心に押し込めて笑顔で手を振り返します。


そんなこんなでユースホステルの夜は更けていきました。


あと、入り口のところでもキャンプができます。
ここも快適そうだけど有料です。
シャワーやトイレ、水が使えるので仕方ないですね。
しかし、快適そう。

マクリホーストレイル初日からマクリホースのハイライトです。
最高の景色が広がっていました。
絶景も補給ポイントもあっておススメのコースです。
が、次はクルーザーで来てやる!!

持ち物はコチラ↓

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