中国の世界遺産「丹霞山」~自然の作り上げた奇跡のユニークな奇岩を見に行く~

海外編

丹霞山ってご存知ですか?ホントにでっかい男根がそそり立ってる自然公園です。色々デフォルメされ、信仰の対象となる男根ですが、ここの男根は自然が作り上げた芸術でした。下ネタ全開ですが、自然が作り出した神秘を目の当たりにすると、ゲスい想像なんて吹っ飛びます。一生に一度は見た方が良いものは多々ありますが、これもその1つ。まぁ、デカイ!


丹霞山とは

丹霞山(たんかさん)は、中華人民共和国(中国)の山である。主峰の標高は618 mである。広東省韶関市近郊にあり、赤みがかった砂岩が長い間の侵食作用を受けて美しい曲線美や際立った断崖を形成しており、丹霞地形という地理用語の由来にもなった。山の名前は、林立する赤い断崖が「丹(あか)い霞」のように見えたことに由来するという。
丹霞山世界地質公園として2004年に最初に世界ジオパークに認定された場所のひとつで、世界遺産「中国丹霞」の一部でもある。印象的な景観は散策で楽しめるだけでなく、その間を縫うようにして流れている川を使って小舟で遊覧しても楽しめる。様々な奇観がある。殊によく知られているのが、男根に似ている陽元石(「男性の石」の意味)という石柱や女陰を思わせる陰元石などで、女性の胸部を思わせる2箇所の突き出た岩も踏まえて、「3つのロマンティック・ストーン」などといわれ、丹霞山が「ヌード自然公園」 (Nude Natural Park) との異名をとる理由になっている。

ウィキペディア(Wikipedia)

昔はアクセスが悪かった丹霞山も、今では新幹線の駅ができて、広州から約1時間と手軽に来れるようになりました。


さぁ、行ってみましょう。
快適な新幹線で8:45に韶関駅に到着しました。


出口では新型コロナの防疫対策で検温しています。


検温後、外人の私は別のゲートへ通され健康登録を行いました。QRコードを読んで登録するだけの簡単なものです。最近、湖北省に行ったかなど簡単なやり取りをして通過。


外に出て丹霞山まで行けるバスは無いか探します。ガイドブックには韶関東駅からの行き方しか載っていませんでした。きっとあるだろうと思い聞いてみると6番からバスが出ていると。バスターミナルを歩いて行くと6番の下に丹霞山と書いてあってバスが停まってました。


<バス情報>
9:00〜18:30まで運行
丹霞山まで30元


バスに乗り込むと快適そうな柔らかい椅子でした。何と、USBの口まで椅子の下に付いています。電子機器のヘビーユーザーにはありがたいです。


出発前におばちゃんが乗ってきて30元払い、領収書をもらいます。そして乗車率60%くらいで定刻通り9:15に出発しました。


一般道から高速に乗り、45分ほどで丹霞山の入口に到着。バスを降りるとどこかわからない。商店の人に聞くと通りを入ったところにチケット売り場があると言ってたので通りを渡って行くとチケット売り場がありました。


ここでも滞在登録をするのですが私はできなかった。。多分、外人は出来なさそうです。係の人にパスポートを渡して紙に書いてもらいます。新型コロナの時期に旅行すると毎度毎度ハラハラします。無事に通過してチケットを購入。入場だけなら50元。竹筏を付けるとプラス100元でした。2度と来ることはないので取り敢えず全部付けときます。入口まで行くバスが出たところにあると言うので行ってみます。電動のオープンバスがありました。10分ほど待って出発。乗客2名。


15分ほどでゲートに到着。チケットを見せて、指紋登録をしてゲートを抜けます。ゲートを出るとさっき乗ってきたバスが待ってるので乗ります。


乗り込んで少し行くと阳元石の入口です。少し、木の道を行くと見えてきました。デッカー!今日のハイライト、阳元石!もう、おばちゃんたち握ったポーズで写真撮ってるし、やりたい放題。リアリティーあり過ぎ!なんでも、阳元石に夫婦でお祈りすると子宝に恵まれると言ういい伝えがあるらしいのですが、今はフォトジェニックポイントなんでしょうね。


分岐を左に登ると展望台があります。そっちのほうが根本まで見えてより一層リアリティーが増すでしょう。


拡大しときましょう!


さらに階段を登っていくと陰陽が地面に書かれた祠に出ます。そこからまた、ち○こ、あっ、阳元石が見えます。個人的にはここが好き。


道は続くのですが行く人がいないので引き返します。分岐に戻って右にいきます。阳元石の隣の山に登ることができます。さぁ、森の中を進み、岩に張り付きましょう。往復1時間くらいの登山です。ずっと階段になってるのですが、岩を削ったり、無理やり作っているので、アドベンチャーを楽しめます!


途中、小屋で飲み物も売っているので汗がひどければ買いましょう。尾根まで出ると平坦な道になります。登り切ったT字路を右へ行くと展望台です。さっき下から見た阳元石を上から見下ろすことができます。上から見ると、あれっ、リアルさがない。期待値が高すぎました。


しかし、広大な景色を見ることができます。


さて、下り。あの急勾配を下るので大変です。女性はスカートは避けるのが無難。確実に見えます。靴もスニーカーがベターです。足を掛けるところが少ないのでヒールなんて確実に滑ります。途中まで下ると阳元石の反対側が見えます。うんうん、これこれ、となるはずです。


そして最初に見た阳元石の景観台でもう一度拝んで、やっぱりデカかったと締めくくります。今回の旅の目的は初っ端で終わってしまった。。このあと、何しよう??


ひとまずバスを降りたところへ戻ると大型バスがいて、竹筏行きだと言うので乗り込みました。無料のシャトルバスです。竹筏に行かない人はゲートまで戻って船で遊覧するか、女性の岩を見に行きましょう。無料のバスが出てるはずなんですが、結局どうやって行けばいいのかわからなかったです。


竹筏行きのバスは奇岩を横目に、農村を抜けていきます。地味にきれいな景色です。そして思いました。バス、結構な時間を走ってる。この自然公園、結構広いのではないか??と。歩けるレベルじゃないと。


20分ほどで竹筏の乗船所に到着。橋を渡って村に入るのですが、橋を車が渡って来ます。橋と車幅、同じ。無茶なことさせるなぁ。


村を通り抜けて行きます。ご飯を食べるところもあるのでお腹が空いてたらいいと思います。メニューはどこも同じ感じでした。


马头(港) に行きます。竹筏と言う竹が貼り付けられたエンジンボートに乗り込んで1時間ほどリバーツアーを楽しみます。


人が多く住んでる方の川は護岸され、味気もなく。ただの川を下ってるくらい。時々、奇岩が見えます。しかし、来る途中のバスの車窓から見たやつじゃんとツッコミたくなります。


船から降りるとバスが待っていてピックアップしてくれます。そして、バスに乗ったところで解散です。んー、お金と時間かけて乗るほどのものでもなかったな。写真にあった昔の手漕ぎの竹筏なら乗ってみたいけど採算合わないだろうしなぁ。


出口に向かって舗装道路を歩いて行きます。地図を見ると無料バスの乗り場が遊覧船乗り場の先に書いてあったのでそっちに向かいました。途中、土産物やご飯を売るエリアを通ってしまったのが運の尽き。ご飯を食べようと、愛想のいいお姉さんがいるお店に入ってしまいました。いつもの中華ですが、ご飯は美味しかったです。拌麺(油メン)15元、ビール8元、手作りヨーグルト10元


お姉さんと話していると遊覧船のチケット100元で売ってあげるよ、と言うので、僕は阴元石に行きたいんだけど、どっちも今日行ける?と聞くと、登山しなければ大丈夫と言う。登山しなければ阴元石はすぐ行けるよと。じぁあ、遊覧船行くよとチケットを買ってしまった。お姉さん、次の船は14時半だから遅れないようにねと、優しい。で、行ってみると大雨。14時半の船は出港出来ず、雨が落ち着くまで待って15時に出発。まぁ、天気は仕方ないよね。


と、言うことで1時間の遊覧船を楽しみます。さっき乗った竹筏とは違い、しっかりした作りの船。船頭兼ガイドがいろいろ説明してくれます。それにしても物販が多いwそしてみんな買っていくwこの船のいいところは見所では止まったり、旋回したりと景色を楽しませてくれます。座るなら、進行方向の左側がオススメです。左側から見える景色を中心に説明していました。結構、楽しかったです。竹筏と比べて、こっちは、あり。


すでに16時過ぎ、阴元石へ向かうだけ向かってダメなら諦めよう。無料バスのバス停へ行きます。少し待っても来る気配なし。すると、分岐のところに白タクが停まっていました。阴元石に行きたいと声を掛けてみると、ここから5キロ以上あるから歩くのは無理だと言います。白タクは韶関までの客を探していました。帰りのバスの時間を調べてなかったので一抹の不安もあり、阴元石とセットで韶関まで行ってくれるなら乗ると交渉します。ここから配車アプリの金額でいいと言ってくれたので交渉成立。


阴元石の入口でチケットチェックをして中に入ります。白タクは入口のところで待っててくれます。阴元石は阳元石と双璧を成すくらい有名です。入口からすぐにつくと思ってました。食堂のお姉さんもすぐに着くと言ってたし。舗装された平坦な道を行きます。森林浴をしながら行きます。行けども行けども、着かない。やっと出てきた案内看板には阳元石まで1280m。


すでに1キロ以上歩いてるぞ!阳元石まで行って、単純に来た道を引き返したとして5キロ以上。1時間はかかる。そんな話聞いてないぞ。お姉さん、めちゃくちゃ遠いじゃん。途中、立派な岩の裂け目があります。船乗り場を過ぎたところなので行きか帰りか見てみましょう。


雨の後で湿度が高く、汗が止まりません。道は綺麗です。すごく歩きやすいです。岩の裂け目に棒を差して支えています。中国、どこでもこれあります。何でなんだろう?


景色のいいところもありました。雨が降っていいと思うのは森にガスがすぐに発生して森を霞せるところです。


何とか目的地、阳元石に到着。阴元石とはお気付きの方もいるかもしれませんが女性器の方なんですね。中国語の阳は陽、阴は陰なんです。丹霞山には阳元石の男性器、阴元石の女性器があります。どちらも自然が作り上げた神秘です。では、どんなのかと言うと、

雨が降っていたので余計に…笑


それでは阳元石をもう一度。


目的を果たしたので帰ります。日が暮れてきました。船に乗れば移動距離を縮められると思い、行ってみます。ここは池を取り囲むように遊歩道があり、池の中を船で移動することもできます。歩く方向が一緒だった中国人に聞いてみると船はあるよと言っていたので一緒に行きます。船着き場に着いてみると、、明らかに運行していない。。券売所もクローズ。時は17時半。一緒だった中国人も時間を過ぎて、船ないね。って。地図を見てみるとこの先で橋が架かっていました。この橋、繋がっているのね。行ってみると来た道に繋がっていました。よかった、帰れる。急げ、急げで入口に到着。到着してみると白タクのドライバーに何でこんなに早いんだ。と言われる始末。もっとゆっくりしてこればよかったです。


韶関駅まで200元でぶっ飛ばしてもらい、韶関駅に到着。深圳までの最終の新幹線を取っていたので、早い時間へ変更して帰りました。

下調べせずに来てしまった丹霞山ですが1日ではとても回り切れない場所でした。行けなかった見どころとしてはケーブルカーで大きい岩の上まで行けたり、岩の中間に立つ寺などまだまだ面白そうなことはたくさんありそうです。今回、私は船に2回乗ったり、雨に予定を崩されたり、余計な時間を使ってしまいました。入場チケットは48時間有効ですし、近くや丹霞山の中に宿もあるので1泊して、ゆっくり山歩きやリバーツーリングを楽しみ、古い農村の暮らしを味わうのがいいと思いました。

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