深圳でキャンプ~夜景と登山を楽しむ梧桐山~

海外編

深センの最高峰梧桐山は深センでも数少ないキャンプができるフィールドです。登山道も整備されていて初心者も安心。アクセスもしやすく、香港のMTRと直結している羅湖(ローフー)から15km、タクシーで40分程度。出張の気分転換、ちょっと変わった旅行のオプションにいかがでしょうか?


梧桐山の登り方はこちらから

アクセス

登山コースはたくさんありますが一番行きやすい西北門から登る登山口への行き方を紹介します。


タクシー

“梧桐山名胜区西北門”と見せれば行ってくれます。羅湖駅から40分60元ほど深セン市内はタクシーがたくさん走っているので捕まえやすいです。重い荷物がある方や複数人で行く人にはオススメ。

バス

羅湖駅から梧桐山総駅行き211番おおよそ1時間20分使ったことないのでわからないですが10元以下。お金を節約したいかローカルバスに乗ってみたい人はいいかもしれません。


手間や待ち時間を考えるとタクシーがいいです。

登山道

本格的な登山道とアスファルトの舗装路の2つあります。どちらも、これでもかっ!て言うくらい整備されてるので迷う心配はありません。分岐は多少ありますが大梧桐を目印に進めば大丈夫です。これが子供から老人まで登れる山の人気の要因ですね。本格的な登山道は中国の山はどこでも同じですが階段ばかりです。

トイレ

事情登山道には数ヵ所あります。清掃がされており比較的綺麗です。キャンプができる山頂にはトイレがないのでご注意を。今回使用した広場には大きいトイレがあります。

水事情

広場には蛇口があって水が出ます。煮沸すれば飲めると思いますがお腹がデリケートな人は硬水なので飲むのはやめときましょう。広場に売店や自動販売機もあるので水は買いましょう。夏場は19時までは売店が開いてました。

テントを張れるところ

広場

トイレや売店もあり便利広場の下には屋根付きの通路があり雨が避けれます。地面は舗装されてます。


亭(東屋)

景色が良いところに東屋が建っています。〇〇亭と書いてあるところがそれです。天候が大荒れしてきた場合は避難するのに便利。


休憩区

ベンチがあります。中には屋根付きのところも。周りに何もないので全て持っていくか、広場の売店で買い出しをするかしましょう。


山頂直下の小さい広場

遮るものがないので風が強いです。比較的過酷なキャンプをしたい人向け。

梧桐山でキャンプをやってみた


出発から雨。気分は乗らないですが、新調したMSRのハバハバを試しに行きます。新しいテントをおろすのはやっぱり楽しみですね。
キャンプだけやりに来たので17時から登山開始。門をくぐる前に左側にトイレがあるので済ませます。


コースは舗装路を選択。
深センの初夏のこの時期はヘビの活動が活発になるから本格的登山道はやめておけ、とのこと。
華南のエリアは緑色の毒蛇がいます。
注意するに越したことはありません。
と言うか、昨晩呑み過ぎて酒が抜けてなかったと言うのが本音。


この緑のヘビ、舐めてはいけません。
アオハブと言うヘビで猛毒です。
舗装路を使えと言ったのはヘビが居ても見つけられるからということ。
居ないわけではありません。

さぁ、注意して行きましょう!
アスファルト道をひたすら歩くだけなので何も面白くありません。
道端の植物でも見ながら行きましょう。
とは言え、種類がわからないので花でも探しましょう。
カエルやカタツムリもいます。

道なりに歩いていけば着きますが、分岐があれば大梧桐の矢印に従いましょう。

監視カメラもときどきあるので犯罪も起きにくくちょっと安心します。
いろんなところに監視カメラがある深セン、プライバシーがなくなるので、どうなのかと思ってましたが、今となってはあったほうが安心します。

途中、梧桐山が見えます。
雲に隠れてて頂上は見えません。
これで、心が決まりました。
今日は頂上に行かない。

流石に、17時から登り始めてるので山から降りてくる人が多いです。
すれ違う人を見てみるとジーパンやワンピースの街着の若者からアウトドアフッションに身を包んだおば様までいろんな人がいます。
追い抜いて行く人はトレーニングしてる人が多いです。

これからキャンプか?と気軽に声を掛けてくれます。
中国人は知らない人にも声を掛けてきます。
中国語わからない、と言っても気にせず話してきます。
これまた、一方通行な会話が楽しいです。


そしてみんな、今日は大雨が降るから注意しろよ!と言ってきます。
そのはずで市から注意喚起の連絡が来てました。

テントがあるから大雨はどうにかなるけど、今日のキャンプ予定地は山頂の下の広場です。
中国あるあるなのですが、観光地は自然の中でも舗装して建物を建てて、キレイな広場を作ります。
梧桐山も例に漏れずキレイな広場があります。
ペグを刺すところがないので風が強かったら終わりです。
大きい石とかあれば代用出来ますがそんなものはありません。
風はどうか?と聞くと、
無いよ。
と返って来て安心します。
雨の中、傘をさして、チンタラ歩いて約2時間で広場に到着。

売店も開いてました!
19時は流石に閉まってるかと思っていましたがラッキーです。
この品揃えを見よ!
下界のコンビニと同じかそれ以上です。
ただ、値段は下界の1.5倍。
さっそくビールを購入。
1本持ってきてるんですが、冷えたビールが飲める幸せたるや、感無量!


日も暮れてきたので急いでテントが張れそうな場所を探します。
広場の下に屋根付きの通路があります。
雨も避けれるし、ここに決めます。
先客はいません。


ラッキーと思う反面、不安も募ります。
やっぱり、毒ヘビ怖い。
水たまりのない場所でテントの張れるスペースを探します。
ちょうど良いところがあったのでさっそく設営。
何とか収まった。
細引で壁とベンチに固定もできたし一安心。
雨でも風でもドンと来い。


それよりヘビ。
ハブは夜行性で体温を感知して噛み付いてきます。
いつもはテントの底に厚手のエマージェンシーシートを敷くので、大丈夫だと思っていましたが、、
少ない荷物を広げると、、
ない。
忘れた。
ビールを入れるために減らした気が。。
自分を呪いたい。


そして、新しいMSRのハバハバ、前のモデルからさらに軽量化してて素晴らしいです。
しかし、
対ヘビを考えると、
この天幕、
ペラペラ過ぎ。
頼りなさすぎ。
ヘビの牙、ソッコー貫通してきそう。

テントを見に来たお姉さんにもヘビがたくさんいるから気を付けてねっ!
て言われるし。
明日、目が覚めることを祈って眠るしかないですね。


設営を済ませて夜景を見ながらビールを呑んでいると外人のオッサンに声を掛けてくれる奇特なレディが現れました。
夜景を見ながらレディとお酒を酌み交わすとか、
えっ、
ここビルの上のバー?
夜風にあたれるテラス席?
妄想ばかり膨らみます。


風が強くなってきて、レディからパーティで来てるから一緒に飲もうよ!
ってなり8名のパーティに合流して茅台と言う白酒をいただきます。
茅台って超高いんですよ。
やっぱり美味しい。
小一時間お邪魔してテントに戻ります。


23時、雷が鳴り始め、雨音が強くなり、嵐の予感を感じながら眠りにつきます。
茅台がいい感じにまわってきました。
明日目が覚めますように。


朝、雨音の激しさで目が覚めました。
夜中も降ってるなぁと思ってましたが夢か現実かわからないまどろみを楽しんでました。
地面が何かブヨブヨします。
まさかと思いテントから顔を出すと、通路が川。
設計者、排水のこと考えて作ってくれよ!
深さ1cmの川にテントが流されまいと踏ん張ってます。
ハバハバの耐水性が試せました。
テントの中は一切濡れてない。
相棒、信頼してたよ。
靴をテントの中に入れておいて良かった。
靴の臭いに誘われてヘビが入ると嫌だなと思って入れておいたのが功を奏しました。

とにかく、撤収、撤収。
急いでテントを畳むと、フットプリントが流されてく。
待って!
1回しか使ってないのよ。


山頂の方を見るとガス。
周りは豪雨。
帰ろう。
笑えるくらい雨が降ってきました。
傘に当たる雨音だけならマシンガン。


何してんだ。
雨が強くなったり弱くなったりしながら1時間半で下山。
バス停まで行く途中にタクシーが居たので乗り込み帰宅。
いや〜、ビチョビチョ。


ヘビに怯えたキャンプはこうして終了しました。
ヘビには出会わずにレディとは出会えました。
なかなか、良いキャンプでした。


梧桐山キャンプは天気が良ければ香港や深センを見下ろす夜景が見れるお手軽なキャンプができる場所です。
トイレや売店など施設も整っていました。
舗装され地面でテントを張って自然を感じながら過ごすキャンプはいかがでしょうか?

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